読むのが苦手でも大丈夫！オーディオブックで始める読書習慣
読書習慣を身につけたいけれど、「本を読むのが苦手」「忙しくて時間が取れない」「どうも集中力が続かない」と感じている方は多いかもしれません。特に社会人になり、新しい知識を吸収したいという気持ちはあるものの、なかなか一歩が踏み出せないという声も聞かれます。
もしあなたがそう感じているのであれば、ぜひ「オーディオブック」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。オーディオブックは、プロのナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」のことです。これまでの「読む」読書とは異なり、耳で内容を理解するため、これまで読書に苦手意識があった方でも取り組みやすい可能性があります。
このページでは、オーディオブックを活用して無理なく読書習慣を始めるための具体的なステップをご紹介します。
なぜオーディオブックが読書習慣化に適しているのか
オーディオブックは、読書に苦手意識がある方や忙しい方にとって、習慣化のハードルを下げるいくつかの利点を持っています。
- 「ながら」で聴ける: 通勤中、家事をしている時間、軽い運動中など、目や手を使わない時間を有効活用できます。これにより、別途「読書時間」を確保するのが難しい方でも、日常生活の中に無理なく読書を取り入れることが可能です。
- 読むのが苦手でも負担が少ない: 文字を追う必要がないため、「読む」こと自体に苦手意識がある方にとって物理的な負担が軽減されます。耳から自然と情報が入ってくるため、リラックスしながらでも内容を追うことができます。
- 集中が続きやすい場合がある: 書籍を読む際に目が滑ってしまったり、他のことを考えてしまったりする方でも、人の声を聞くことで内容に集中しやすくなることがあります。特に物語や対話形式の本は、耳からの情報が理解を助けてくれることもあります。
オーディオブックで読書習慣を始めるステップ
それでは、具体的にどのようにオーディオブックを使った読書習慣を始めれば良いか、ステップごとに見ていきましょう。
ステップ1：自分に合ったオーディオブックサービスを選ぶ
現在、様々なオーディオブックサービスが存在します。代表的なものとしては、Audible（オーディブル）やaudiobook.jpなどがあります。
- 料金体系: 月額定額制で聴き放題、ポイント制で好きな本を購入、都度購入など、サービスによって料金体系が異なります。まずは無料トライアルがあるサービスで試してみるのがおすすめです。
- 蔵書数とジャンル: サービスごとに扱っている本の数や得意なジャンル（ビジネス書、小説、ラノベなど）が異なります。自分の読みたい本があるか確認しましょう。
- 機能: 再生速度の調整、オフライン再生、ブックマーク機能など、使いやすい機能が備わっているかどうかも選ぶ際のポイントです。
いくつかのサービスを比較検討し、自分のライフスタイルや読みたい本に合ったサービスを選びましょう。
ステップ2：最初に聴く本を選ぶ
最初の1冊は、習慣化を成功させるために非常に重要です。「最後まで聴けるか不安」という気持ちを和らげるためにも、以下のポイントを参考に本を選んでみてください。
- 興味がある分野から選ぶ: 純粋に「知りたい」「面白いそう」と思えるテーマの本を選びましょう。自己啓発、ビジネススキル、趣味、好きな作家の小説など、ジャンルは問いません。
- 比較的短めの本から始める: 厚い本や難しい専門書ではなく、再生時間が短い（例えば数時間程度の）本から始めると、「聴き終えた」という達成感を得やすく、次の本へのモチベーションに繋がります。
- 話題の本や、すでに内容を知っている本も良い: すでに話題になっている本なら興味を持ちやすく、内容を知っている本であれば耳だけで追うことへの抵抗感が少ないかもしれません。
「これを聴かなければ」と気負わず、純粋に楽しめる1冊を見つけることが大切です。
ステップ3：いつ、どこで聴くかを決める
オーディオブックの最大の利点は「ながら」で聴けることですが、無計画に始めると結局聴かずに終わってしまうこともあります。習慣化のためには、「いつ、どこで聴くか」を具体的に決めるのが効果的です。
- 通勤・通学時間: 電車の中や徒歩での移動中にイヤホンで聴くのは定番です。片道15分でも往復で30分、1週間で2時間30分になります。
- 家事の時間: 料理、掃除、洗濯物干しなど、手は動かしていても耳は空いている時間に聴くのも良いでしょう。
- 休憩時間: 仕事の合間の休憩時間やランチタイムに少しだけ聴くことも可能です。
- 寝る前: リラックスしながらベッドの中で聴くのも良い方法です。ただし、寝落ちしてしまう可能性もあります。
「朝の準備中に15分」「通勤の電車の中で行き帰り」のように、具体的なシーンと時間を決めてみましょう。最初は「1日10分だけ」など、短い時間から始めても十分です。
ステップ4：聴き方と向き合い方を工夫する
オーディオブックならではの聴き方や、習慣化を続ける上での工夫があります。
- 再生速度を調整する: 多くのオーディオブックサービスには再生速度調整機能があります。最初は標準速度で聴き、慣れてきたら1.2倍や1.5倍速に上げてみると、短時間でより多くの情報を得られます。ただし、無理に速度を上げすぎると理解が追いつかなくなるため、自分にとって心地よい速度を見つけましょう。
- 「聴く」ことのハードルを下げる: オーディオブックは「全部聴かなければいけない」ものではありません。興味がない章は飛ばす、集中が切れたら一時停止するなど、柔軟に利用しましょう。完璧を目指さず、「ながら読書」くらいの軽い気持ちで始めるのが継続の秘訣です。
- 気になった箇所をメモする（任意）: 重要なポイントや心に響いた言葉があれば、スマートフォンやメモ帳に簡単に記録しておくと、後で見返すことができます。これにより、内容の定着にも繋がります。
オーディオブックで読書習慣を継続するためのヒント
- 目標を低く設定する: 最初から「月に何冊聴く」といった高い目標を立てる必要はありません。「週に1時間オーディオブックを聴く」「1日10分だけ聴く」など、無理なく達成できる小さな目標から始めましょう。
- 毎日同じ時間に聴く工夫をする: 特定のルーティン（例：朝の身支度、寝る前）にオーディオブックを聴く時間を組み込むと、習慣化しやすくなります。
- 聴き終えたら自分を褒める: 1冊聴き終えたら、小さなご褒美を自分に与えたり、「よく頑張ったな」と自分を褒めたりすることもモチベーション維持に繋がります。
- 他の媒体と組み合わせる: オーディオブックで聴いて興味を持った本を紙の書籍や電子書籍で読んでみる、逆に紙で読んだ本をオーディオブックで聴き直すなど、他の媒体と組み合わせて利用するのも一つの方法です。
まとめ
読書が苦手だったり、忙しくて時間がなかったりする方も、オーディオブックを活用すれば、無理なく読書習慣を始めることができます。
- 自分に合ったオーディオブックサービスを選ぶ
- 興味のある、比較的短めの本から聴き始める
- 通勤中や家事中など、「ながら」で聴ける時間を決める
- 再生速度の調整など、自分に合った聴き方を工夫する
これらのステップを参考に、まずは1日10分でも良いので、気軽にオーディオブックを聴き始めてみてください。耳からの読書を通じて、新しい知識や発見、そして何より「本を楽しむ」という経験が、きっとあなたの日常を豊かにしてくれるはずです。