積読を「読書習慣」に変える!手放す勇気と読み始めるシンプルな方法
積読に悩んでいませんか?それは読書習慣化の壁かもしれません
「いつか読もう」と思って買った本が、気づけば何冊も棚に並んでいる。いわゆる「積読(つんどく)」が増えてしまい、それを見るたびに少し罪悪感を感じる、何から手を付けて良いか分からない、という方は多いのではないでしょうか。
実は、積読は読書習慣を始める上で、意外な障壁となることがあります。本の量に圧倒されてしまい、「たくさんありすぎて無理だ」「読むのが遅いから消化できない」と感じ、かえって読書から遠ざかってしまうケースも少なくありません。
この状態を解消し、無理なく読書習慣を身につけるためには、積読との付き合い方を見直すことが効果的です。この記事では、積読を減らし、読書を日常生活に取り入れていくための具体的なステップをご紹介します。
なぜ積読が増えると読書習慣が遠ざかるのか
積読が増える背景には、いくつかの要因が考えられます。
- 情報への飢餓感: 気になる本や話題の本を次々と買ってしまう。
- 自己投資意識:「これを読めば成長できる」という期待から買ってしまう。
- 限定性や流行: 今買わないと、という気持ちになる。
- 読書時間の確保が難しい: 忙しくて読む時間が取れないまま溜まっていく。
そして、積読が増えることによって、以下のような気持ちが生まれやすくなります。
- 「こんなにたくさんの本、とても読みきれない」という圧倒感。
- 「買ったのに読んでいない」という罪悪感。
- 「どの本から読めば良いのか分からない」という混乱。
これらの感情は、読書へのハードルを上げてしまい、「読みたい」という意欲を削いでしまう可能性があります。習慣化を目指す上で、この心理的な負担を軽減することが大切です。
積読を解消し、読書習慣を始めるためのステップ
積読をゼロにすること自体が目的ではありません。積読という状態を解消するプロセスを通じて、無理なく読書を続けるための習慣を身につけることを目指します。
ここでは、積読と向き合い、読書習慣へとつなげるためのシンプルなステップをご紹介します。
ステップ1:まずは積読本の「現状」を把握する
まず、今手元にある積読本をリストアップしてみましょう。ノートに書き出す、スマホのメモ機能を使う、写真を撮るなど、方法は問いません。
ポイント:
- 数を数えてみる: 何冊あるか、正直に把握します。
- ざっくりと内容を思い出す: なぜその本を買ったのか、どんな内容だったか、少しだけ思い出してみます。
このステップは、現状を客観的に把握し、漠然とした「たくさんある」という不安を具体的な形に変えるために行います。リスト化するだけでも、気持ちが整理されることがあります。
ステップ2:思い切って「手放す」ことを検討する
リストアップした本を見て、今本当に「読みたい」という気持ちがあるか、自問自答してみましょう。
ポイント:
- 「いつか」は来ないかもしれないと考える: 今すぐに読む気が起きない本は、残念ながら今後も読まない可能性が高いことを受け入れます。
- 積読解消自体が目的ではない: 本を全て消化することにこだわる必要はありません。読書を楽しむこと、習慣にすることが目的です。
- 手放す方法を考える:
- 売る: 古本買い取りサービスやフリマアプリを利用する。
- 譲る: 家族や友人に譲る。
- 寄付する: 寄付を受け付けている団体や図書館に寄付する。
- 捨てる: どうしても難しい場合は、感謝して手放すことも選択肢の一つです。
読むことからくるプレッシャーになっている本は、手放すことで心の負担が軽くなります。これは決して悪いことではなく、新しい読書習慣を作るための前向きな一歩です。
ステップ3:「今」読みたい本を選び直す(残った本から)
手元に残った本の中から、「これならすぐにでも読めそう」「今、一番関心がある」と感じる本を数冊ピックアップしてみましょう。
ポイント:
- 読みやすさで選ぶ: 厚すぎない、文字が大きめ、図が多いなど、物理的に読みやすそうな本を選びます。
- 「読まなければ」ではなく「読みたい」で選ぶ: 内容が仕事に役立つから、といった理由だけでなく、純粋に読んでいて楽しそうか、好奇心が湧くかで選びます。
- 最初の数ページだけ読んでみる: パラパラとめくったり、目次を見たり、最初の章だけ読んでみたりして、本当に読めそうか感触を確かめます。
ここで選ばれた本が、あなたの「読書習慣化」のスタート地点となります。無理なく、気軽に読める本を選ぶことが継続の鍵です。
ステップ4:新しい本との「付き合い方」を見直す
積読を増やさないためには、今後の本の買い方や向き合い方も少し意識してみましょう。
ポイント:
- 「とりあえず買う」を減らす: 本当に今すぐ読みたいか、立ち読みやレビューで内容をよく確認してから購入を検討します。
- 借りるという選択肢: 図書館やレンタルサービスを利用するのも良い方法です。期限があるため、かえって読むモチベーションになることもあります。
- 「全部読まなくて良い」という意識を持つ: 一度買った本でも、合わないと感じたら途中で読むのをやめても構いません。大切なのは「読むこと」そのものにポジティブなイメージを持つことです。
- 読むスピードにこだわらない: 早く読もうと焦る必要はありません。自分のペースで、内容を楽しみながら読み進めることが重要です。
このステップで「読書習慣」を築く
積読を整理し、今読むべき本が数冊に絞られたら、あとは実際に読み始めるだけです。
- 「超スモールスタート」から始める: 1日5分だけ読む、1ページだけ読むなど、極めて小さな目標から始めましょう。
- 場所や時間を決める: 通勤電車の中、寝る前、カフェなど、読む場所や時間を固定すると習慣になりやすいです。
- 読み終わったら次の本へ: 読み終えたら、残っている本の中から次に読む本を選びます。手元に読むべき本が常にある状態を作ることで、次の読書への移行がスムーズになります。
もし手元に読む本がなくなっても、ステップ3の基準で新しい本を選べば、再び読書を続けることができます。大切なのは、積読という重荷を下ろし、「読みたい本を、読める時に、読む」という気軽なスタンスを持つことです。
まとめ:積読を味方につけて、無理なく読書を始めよう
積読は、読書習慣を始める上での障害になることがありますが、今回ご紹介したステップのように、向き合い方を変えることで、むしろ読書を始めるきっかけにすることも可能です。
- 現状を把握する: 持っている積読本をリストアップしてみましょう。
- 手放すことを検討する: 今読む気が起きない本は、思い切って手放す勇気も必要です。
- 今読みたい本を選び直す: 残った本の中から、本当に読みたい・読めそうな本を選びます。
- 新しい本との付き合い方を見直す: 今後の本の買い方や、完璧に読もうとしない姿勢を意識します。
これらのステップを通じて、積読によるプレッシャーをなくし、軽い気持ちで読書に挑戦してみてください。小さな一歩から始めることで、きっと読書を生活の一部にすることができるはずです。